圧倒的巨人論

読売巨人軍について管理人なりの意見を発信していきます。

ゲレーロ獲得は成功である

2年契約8億円と短期高額契約になったが、プロ野球はもとよりマネーゲームであるのだから批判される必要はない。そもそも今では巨人よりもソフトバンクの方が総額年俸は上で、彼らも必要なところは補強している。「育成ブーム」でファンもそれを志向しているが、必要なところは補強するのが当たり前である。

 

そして本来は補強と育成は同時並行で行うべきである。”補強をしたら育成が出来ない”というのは意味の分からない論理で、1軍がしっかりしているから2.3軍はゆっくりと育てることができるのだ。

巨人軍の問題はFAや海外からスカウトした実績のある選手や名のある選手を使い続け、重宝し続けることにある。つまり若手には数回しかチャンスをやらずに結果が出なければ2軍送りをする代わりに、大物選手には数十回とチャンスを与える。若手は数回しかチャンスがないから、”1回は三振でも良いから狙い球に絞ろう”などという考えを捨てることになり、とにかくバットに当てる中途半端なバッティングを始める。そしてバッティングは崩れ、自信を喪失し2軍送りにされ1人悩む。悩んだ結果、自分が本来培ってきたバッティング(フォーム)と決別し、新しいバッティングを習得し始めるのだ。

 

少なくとも巨人軍フロントは使い続ける気概はないし、今の巨人に使い続けるべき外野手は少ない。以下の2人くらいだが、岡本選手は内野構想もあり、外野だとしても競争相手は長野が筆頭。嫌でもチャンスは来そうだ。

岡本(2軍・本塁打10本)はまだまだこれからの選手であり、嫌でも長野や阿部を脅かさなければいけないポジション。現状はトップが浅く前に体重が移ってしまうので、思った以上の成績を残せないはずだ。

青山は2.3軍で一定の成績を残している。力まずに打てばある程度柔軟なバッティングの出来る選手で、彼には期待したい。

 

ピッチャーに関しては枠が自由自在であり、固定化される必要がないから、試される機会は豊富であり巨人からは他球団並みに素晴らしい選手が出てくる。昨シーズン(4位)は田口や畠が活躍し、打たれまくったが中盤以降を担える選手も経験を積むことができた。そもそも巨人の凋落は賭博問題によって中継ぎが数枚失われたことによるものだと私は考えている。(優勝出来ないのは打撃の差も大きい。)

 

さて前置きが長くなったが、ゲレーロ獲得は正解である。外国人選手にありがちな大振りでもなく、どのコースにも対応できる。最も得意なのが真ん中からインコース寄りの変化球への対応力は凄まじい。

”速球が苦手では?”という意見もあり、ややそういった面を覗かせるが、薮田(広島)や石川(SB)の外角低めへの速球をライトスタンドに運んでいる。

 

ゲレーロは率も本塁打数を稼げる選手だと考える。変化球や抜け球に対応でき、ライト方向に無理なく打てる。補強は補強ですれば良いし、補強した人材より若手が上回っていると感じれば若手を使えば良い。それはソフトバンクもやっていることで、広島も新井(出戻り)、エルドレッドがいることで相手へのプレッシャーを増している。巨人の問題は再三申し上げているように、若手には少ないチャンスが幾度も与えられるが、まとまったチャンスはほとんど与えられないこと。だから若手はベンチの顔色ばかり見ている。

 

ゲレーロ獲得が若手育成を妨げる論は意味が分からない。もっと違うところに問題があるのではないか。少なくとも若手は使い続ければ開花するような都合の良いものではないのだ。