圧倒的巨人論

読売巨人軍について管理人なりの意見を発信していきます。

先発は不要と考える

タイトルはやや大げさで5.6人目の話。巨人なら菅野、田口、山口、野上は確定していて畠が戻って来れば5人ということになる。ただし畠が戻ってこなければ4人ということで後2人をどうするのか議題にあがる。野球解説者の水野さんによると大竹は確定で、内海、中川、吉川がもう1枠という話だった。

 

またか...

 

少なくとも大竹、内海、吉川、宮國で昨年は21個の負けを喫している。防御率が良ければ評価出来るが、ほとんどは5倍代でよく21敗に収まったという印象を受ける。高木勇人放出の時も思ったのだが、考えが古すぎる。先発は7回前後を抑えて...という前提が不必要で、3〜4回で良いと思う。

はっきり言えば2巡目を抑えられる実力はないし、バテてきて誤魔化せる実力がない。彼らを悪く言いたいのではなくて先発として7回前後まで役割を高い確率で果たせる投手はそもそも少ない。調子が良ければ引っ張る、ダメならすぐに変えてやる、または使わない。

 

ローテを決めるからいけないのであって複数人の中でその時に応じて使えば良い。とは言っても中には回を追うごとに良くなる投手もいて難しいところだが、防御率5倍は巨人の打撃力では試合を作れていないと同義で、そんな個性を見出しても意味がない。

 

 

 

岡本を使い続ける。そして支える。

3月23日のオープン戦をどう捉えたか。

相手は楽天で先発は則本、0-0の状況。6回裏ワンアウト満塁。ゲレーロ、マギーが四球を選んで岡本の打席。カウントは0-3でボール先行。

実はこの後岡本は三振する。

中身はお世辞にも褒められたものではなかった。数球のファールはあったが、ほとんどがボール球で見逃せばフォアボール。ゲレーロ、マギーが四球ということ、オープン戦にしては球数を食っていたことを考えれば則本はバテ気味だった。

 

さてこの三振をどう捉えるか。ついでに補足すると0-3からストレート、落ちる球、落ちる球で三振している。どれもかなり低い。そしてスクリーンショットでも分かるほどに中途半端なスイングしか出来ていない。

 

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あぁ〜まだ岡本は使えない。と考えるか。

オープン戦3割付近でホームラン4本なので実力はつけてきている、則本だから仕方ないと考えるか。

もしくはそれ以外か。

 

個人的には使えないのは百も承知だろうという感じである。そもそも巨人ファンの使えるは〈打率3割〉など目標値が高すぎる。今年の岡本には打率2割でも良いから20本打ってこいくらいの姿勢

 

桜井俊樹の弱点はストレート

どうしてもドラフト1位桜井俊樹に期待したくなるが、それはプロ野球を舐めすぎてると率直に思う。

 

ストレートは全投手の軸としてカーブが武器、そして右投手なら桑田さんを思い出す。しかし球速が速くはない桑田さんでさえ、全盛期のストレートはキレ&伸びが凄かった。江川さんもそうだ。そして彼らは素晴らしいコントロールを持っていた。

球が速くないとなれば和田(ソフトバンク)、杉内もそうだが、和田は独特のフォームから投げるので実感としては150キロ以上とも言われる。杉内も投げ方が独特で左打者には外に投げるストレート、右打者にはチェンジアップが特にきいていた。

 

さてドラ1桜井俊樹だが、まずストレートは速くないばかりか死んでいる。カーブも賞賛されているが変化球ではフォームが変わる。

 

読売ジャイアンツ 桜井俊貴 ブルペンでの投球練習 - YouTube

 

4分から4分30秒あたりを見て欲しいが、明らかにリリースで腕の振りとその速度が変わる。

 

また変化球のコントロールが悪く、低めにいくことの方が少ない。まずストレートに怖さがないので緩急があっても対応できてしまう。

 

個人的には唐川(ロッテ)と被る。高校時代は100キロを切るカーブと130キロ台のストレートで緩急が売りだった。スライダーのキレもなかなかだった。

ドラフト有力候補だったが、並の活躍となっている。(確かに毎年勝利をあげているのでそれはすごいことだが、期待ほどは...だろう。)

野上獲得は失敗する典型例だが...

補強でほぼ必ず失敗する例はキャリアハイを高く見積もりすぎたり、焦って微妙な選手を掴むことにある。後者はマイコラス(14勝+奪三振王)抜けたこと、内海や宮國で負けを積み重ねてしまったことが大きく影響して、今回の獲得はやや焦り気味だったと思う。さて特に気をつけたいのが【キャリアハイを高く見積もりすぎ】であり、大竹寛もそうだった。

11勝+防御率2.36(2011年)、10勝+防御率3.37(2012年)を評価して獲得したが、4年間在籍して成績はイマイチ。しかしそれ以前の成績に目を通すと防御率が高く負け越しの多い選手だということが分かる。

 

そのパターンでいくと、野上も防御率が高く負け越しが多い投手ということで失敗の典型例となる。

 

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しかし私はそこまで悪くないと思う。

 

まず野上の基本線はストレートであり回転数が多くキレがある。(菅野や菊池に匹敵する回転数という情報もあるが、菅野のズッシリ感、菊池のミットを抜ける様な感覚は全くない。)正統派の綺麗なストレートである。

次にスライダーだが、これは大したことない。曲がりがそれほどなくカットボールほど手元で曲がる感じもしない。

私が注目しているのはフォーク。浅い握りなので大きくは落ちないが、ゴロを打たせるにはかなり良質ではないかと思う。加えてチェンジアップもある。

 

ではなぜ防御率が悪いのか...?? 多くの理由があるが私は主に2つあると思っている。

 

⑴カーブやスライダーがとにかく抜ける

⑵自信のあるストレートが高めにいく

 

⑴⑵はどちらもコントロールの問題だが、東京ドームを本拠地にするとすぐ持っていかれるのでこのあたりは危険だ。しかし昨年あたりからフォークが素晴らしくなってきており、バッターを迷わせる道具になりつつある。良い試合は良いが、ダメな試合は失点を許してしまうタイプだと推測する。それでも大竹よりはほぼ全ての点において素晴らしく彼より、そして宮國や内海より活躍してくれることは間違いない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゲレーロ獲得は成功である

2年契約8億円と短期高額契約になったが、プロ野球はもとよりマネーゲームであるのだから批判される必要はない。そもそも今では巨人よりもソフトバンクの方が総額年俸は上で、彼らも必要なところは補強している。「育成ブーム」でファンもそれを志向しているが、必要なところは補強するのが当たり前である。

 

そして本来は補強と育成は同時並行で行うべきである。”補強をしたら育成が出来ない”というのは意味の分からない論理で、1軍がしっかりしているから2.3軍はゆっくりと育てることができるのだ。

巨人軍の問題はFAや海外からスカウトした実績のある選手や名のある選手を使い続け、重宝し続けることにある。つまり若手には数回しかチャンスをやらずに結果が出なければ2軍送りをする代わりに、大物選手には数十回とチャンスを与える。若手は数回しかチャンスがないから、”1回は三振でも良いから狙い球に絞ろう”などという考えを捨てることになり、とにかくバットに当てる中途半端なバッティングを始める。そしてバッティングは崩れ、自信を喪失し2軍送りにされ1人悩む。悩んだ結果、自分が本来培ってきたバッティング(フォーム)と決別し、新しいバッティングを習得し始めるのだ。

 

少なくとも巨人軍フロントは使い続ける気概はないし、今の巨人に使い続けるべき外野手は少ない。以下の2人くらいだが、岡本選手は内野構想もあり、外野だとしても競争相手は長野が筆頭。嫌でもチャンスは来そうだ。

岡本(2軍・本塁打10本)はまだまだこれからの選手であり、嫌でも長野や阿部を脅かさなければいけないポジション。現状はトップが浅く前に体重が移ってしまうので、思った以上の成績を残せないはずだ。

青山は2.3軍で一定の成績を残している。力まずに打てばある程度柔軟なバッティングの出来る選手で、彼には期待したい。

 

ピッチャーに関しては枠が自由自在であり、固定化される必要がないから、試される機会は豊富であり巨人からは他球団並みに素晴らしい選手が出てくる。昨シーズン(4位)は田口や畠が活躍し、打たれまくったが中盤以降を担える選手も経験を積むことができた。そもそも巨人の凋落は賭博問題によって中継ぎが数枚失われたことによるものだと私は考えている。(優勝出来ないのは打撃の差も大きい。)

 

さて前置きが長くなったが、ゲレーロ獲得は正解である。外国人選手にありがちな大振りでもなく、どのコースにも対応できる。最も得意なのが真ん中からインコース寄りの変化球への対応力は凄まじい。

”速球が苦手では?”という意見もあり、ややそういった面を覗かせるが、薮田(広島)や石川(SB)の外角低めへの速球をライトスタンドに運んでいる。

 

ゲレーロは率も本塁打数を稼げる選手だと考える。変化球や抜け球に対応でき、ライト方向に無理なく打てる。補強は補強ですれば良いし、補強した人材より若手が上回っていると感じれば若手を使えば良い。それはソフトバンクもやっていることで、広島も新井(出戻り)、エルドレッドがいることで相手へのプレッシャーを増している。巨人の問題は再三申し上げているように、若手には少ないチャンスが幾度も与えられるが、まとまったチャンスはほとんど与えられないこと。だから若手はベンチの顔色ばかり見ている。

 

ゲレーロ獲得が若手育成を妨げる論は意味が分からない。もっと違うところに問題があるのではないか。少なくとも若手は使い続ければ開花するような都合の良いものではないのだ。